植田夢月さんのインスタグラム写真 - (植田夢月Instagram)「#長文すみません 9/2 Alaska Highway / 5.11c(d), 5P  Team Onsight  足の怪我は徐々に良くなった。 帰国2日前にして、フットジャムをしても問題ないことが分かった。そうとなれば、やはりマルチピッチルートに挑戦したい。  いくつかの選択肢で迷った末、最終日はAlaska Highwayに挑戦することにした。 一番の理由は、スコーミッシュに住む友人Daveの大好きなルートで、昨年から何度も勧められていたから。 できれば、その上部壁のThe Callingにつなげたいが、着実に各ピッチを完登することを優先しよう、と話した。  1P目 5.10c(d) 私リード OS 序盤のハードな木登りと、途中のシンクラックにひやっとしたが、無事オンサイト。  2P目 5.11c(d) 夫リード OS ルート全体の核心ピッチ。ものすごい傾斜のグルーブ(凹角)。全身を使って、なんとか傾斜を殺しながら登る。全身パンプするが、クリエイティブで、とても面白かった。 終了点直下では、たるいホールドと、上手くきまらないジャミングに前腕をやられる。素晴らしいピッチ。  3P目 5.11a 私リード OS やや傾斜を感じるレイバックから始まり、コーナークラックを進む。 ハングしたクラックを抜けるセクションで前腕の張りがMAXに。アドリブの足技で必死のレスト。ギリギリ切り抜けることができた。 このピッチも、最初から最後までキレイに縦にクラックが続く、素晴らしいピッチ。  4P目 5.10c 夫リード OS フィンガーレイバックから始まり、ワイドクラックへ。意外と壁が立っているので、緊張感がある。  5P目 5.11a 私リード OS 薄い縦フレークが連なるスラブで始まり、その後水平クラックをトラバース。 下からはそこまで悪そうに見えない、このトラバースが、私にとっての核心だった。  リップの持ち感はたるい。ジャミングもきめづらい。トラバース先に顕著なフットホールドは見当たらない。スメアするしかない。 さらに悪いことに、私の前腕はかなり張ってる。左足のフューチュラは、3P目でつま先に穴が空いた。もしもトラバース先で落ちたら、振られて壁にぶつかるだろう。  自信がどんどん無くなっていって、どうしたらいいか迷うこと約15分。幹也くんが、「勇気を出して、行くしかないよ」と声をかけてくれた。 意を決して進んだ。手も足もスリップせずに、岩に吸い付いていてくれた。   チームオンサイトだ! なんていう旅の締めくくりだろう。 5.11台メインのマルチピッチをチームオンサイトできたのは初めてだ。  私にとっての5.11aも、幹也くんにとっての5.11c(d)も、当たり前にオンサイトできるグレードではない。2人が、自分とのギリギリの戦いに勝利した結果のチームオンサイト。何よりもそれが嬉しかった。  相変わらず、私の登るスピードは遅いし、本当は5.11台前半は落ちませんってくらいの実力が欲しいし。登りの改善点はたくさんあるんだけど。 でも、下手くそなりに頑張って、あきらめなくてよかった。 こんなに嬉しい気持ちになったのは久しぶりだ。 クライミングしててよかった。  1枚目: 最終ピッチ終了点のレッジにて 2枚目: 3P目の終了点から撮影 3枚目: 懸垂下降中にパシャ。遠くにガリバルディ山」9月4日 2時58分 - dream_moco

植田夢月のインスタグラム(dream_moco) - 9月4日 02時58分


#長文すみません
9/2 Alaska Highway / 5.11c(d), 5P Team Onsight

足の怪我は徐々に良くなった。
帰国2日前にして、フットジャムをしても問題ないことが分かった。そうとなれば、やはりマルチピッチルートに挑戦したい。

いくつかの選択肢で迷った末、最終日はAlaska Highwayに挑戦することにした。
一番の理由は、スコーミッシュに住む友人Daveの大好きなルートで、昨年から何度も勧められていたから。
できれば、その上部壁のThe Callingにつなげたいが、着実に各ピッチを完登することを優先しよう、と話した。

1P目 5.10c(d) 私リード OS
序盤のハードな木登りと、途中のシンクラックにひやっとしたが、無事オンサイト。

2P目 5.11c(d) 夫リード OS
ルート全体の核心ピッチ。ものすごい傾斜のグルーブ(凹角)。全身を使って、なんとか傾斜を殺しながら登る。全身パンプするが、クリエイティブで、とても面白かった。
終了点直下では、たるいホールドと、上手くきまらないジャミングに前腕をやられる。素晴らしいピッチ。

3P目 5.11a 私リード OS
やや傾斜を感じるレイバックから始まり、コーナークラックを進む。
ハングしたクラックを抜けるセクションで前腕の張りがMAXに。アドリブの足技で必死のレスト。ギリギリ切り抜けることができた。
このピッチも、最初から最後までキレイに縦にクラックが続く、素晴らしいピッチ。

4P目 5.10c 夫リード OS
フィンガーレイバックから始まり、ワイドクラックへ。意外と壁が立っているので、緊張感がある。

5P目 5.11a 私リード OS
薄い縦フレークが連なるスラブで始まり、その後水平クラックをトラバース。
下からはそこまで悪そうに見えない、このトラバースが、私にとっての核心だった。

リップの持ち感はたるい。ジャミングもきめづらい。トラバース先に顕著なフットホールドは見当たらない。スメアするしかない。
さらに悪いことに、私の前腕はかなり張ってる。左足のフューチュラは、3P目でつま先に穴が空いた。もしもトラバース先で落ちたら、振られて壁にぶつかるだろう。

自信がどんどん無くなっていって、どうしたらいいか迷うこと約15分。幹也くんが、「勇気を出して、行くしかないよ」と声をかけてくれた。
意を決して進んだ。手も足もスリップせずに、岩に吸い付いていてくれた。


チームオンサイトだ!
なんていう旅の締めくくりだろう。
5.11台メインのマルチピッチをチームオンサイトできたのは初めてだ。

私にとっての5.11aも、幹也くんにとっての5.11c(d)も、当たり前にオンサイトできるグレードではない。2人が、自分とのギリギリの戦いに勝利した結果のチームオンサイト。何よりもそれが嬉しかった。

相変わらず、私の登るスピードは遅いし、本当は5.11台前半は落ちませんってくらいの実力が欲しいし。登りの改善点はたくさんあるんだけど。
でも、下手くそなりに頑張って、あきらめなくてよかった。
こんなに嬉しい気持ちになったのは久しぶりだ。
クライミングしててよかった。

1枚目: 最終ピッチ終了点のレッジにて
2枚目: 3P目の終了点から撮影
3枚目: 懸垂下降中にパシャ。遠くにガリバルディ山


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2019/9/4

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