植田夢月さんのインスタグラム写真 - (植田夢月Instagram)「・ 8/27 University Wall / 5.12a, 8P 5P目まで "One of Canada’s most iconic routes" (カナダにおいて最も象徴的なルートの一つ)と評されるUniversity Wall。今回の旅で最も行ってみたかったルート。エイド初登は1966年。フリー初登者はPeter Croft。2014年には、Alex Honnoldが、その先のRoman Chimneys含めてフリーソロしている。トポには、"The first 120m…is the most powerful line on the Chief"(最初の120mはChiefの中で最もパワフルなライン)と書かれている。そのハードさは想像を超えていて、5.12aがつけられている最初の2Pをフォローしただけで、身体も心もメタメタにされてしまった。グレードを尺度にするのもナンセンスだが、私の知っている5.12-の中で、最もハードに感じた。クラックスキルも必要だが、それに加えて、乏しいフットを信じて難所をパワフルに突破できるような力が必要と感じた。こんなに急峻で不安定な体勢が続くラインを、私はリードできるだろうか？想像しただけで怖い。 4P目の5.11aから傾斜はやや和らぐ。リードに挑戦してみたが、擦り減った身体と心では、ギリギリの状態で突っ込むことができなかった。テン山でなんとか抜けた。夜が迫っていたので、5P目を夫が登った後に下降。取付きに降りて、University Wallを見上げて、私はなんて弱いんだろう、と暗澹とした。でも、こういうラインをこそ、登れるようになりたいんだ。自分の全てを出し尽くすようなライン。そういうラインに出会えたことは幸せだ。もう一度トライしてみたい。 …と思っていた矢先に、トレイルを下山中に右足を捻ってしまった。Nooooooo…!!!! 軽めの捻挫だけど、内転すると痛い方向に捻ってしまって、このツアー中フットジャムできるようになるかどうか怪しい。どうなる私のツアー。ずーん。 1枚目: 取付きから見上げたUniversity Wall 途中のオープンブックがThe Shadow / 5.12d 上の木のあたりが4P目終了点 2枚目: 1P目 / 5.12a 3枚目: 4P目 / 5.11a 4枚目: 5P目 / 5.10d」8月30日 6時50分