今村沙緒里さんのインスタグラム写真 - (今村沙緒里Instagram)「こんばんは。暑い毎日ですね。ご無沙汰しておりますが、お元気ですか？私事ですが… お芝居の仕事を、ここ1年お休みしていました。色々なことがありましたが、この夏から復活させていただきます。どうぞ、よろしくお願いします。そして、シックスセンスという事務所に所属させていただいていましたが、この度卒業させていただきました。社長をはじめ、優しい先輩方、みなさん素敵で、とても良い環境でした。自分を磨きたい！と色々なアドバイスもいただき、受け入れ、努力してきたつもりでした。しかし、より良くしたい！と思う気持ちとは裏腹に、色々な意見の中、自分のことが分からなくなってしまいました。こうした方がいいのかな？普通は…？一般的には…？わたしの個性ってなんだろう…？自分や、大切にしてきたことが見えなくなり、混乱しました。そうすると表情が消え、顔も心も能面のようになり、それこそ演技をすればいいのでしょうが、私にはそんな高度なことはできず、何より、自分に、嘘がつけませんでした。こんな状況で、この仕事には向き合えないと思い、 1年前の夏しばらく仕事をお休みしたいと申し出ました。話し合いを重ね、所属して数ヶ月の私の申し出に、社長は、気持ち分かるよ、待ちます、と。私のわがままを受け入れてくれました。（ありえない状況です…）本当に器の大きい方なんです。感謝してます、社長にも、先輩方にも＊仕事を休むと決めてから、これからどうしよう？なんの仕事するの、私？生きていけるの…？自分でもまったく未来が分かりませんでした。そんな中、写真が昔から好きだったのもあり、フィルムとデジタルの写真を現像する写真屋さんで働きました。初めてで大変でしたが、作業はおもしろかったです。働いている方も、カメラマンや写真好きの方がほとんどで、今でも時々会ったり、写真を現像する時はお願いしたり、写真の勉強にもなりました。そして、同じタイミングで、昔からお世話になっていた方が体調を崩し、助けてほしい、と連絡がありました。元々、私はおばあちゃん子で、ご高齢の方も周りに多い環境なので、病院に付き添うことや、介護は、自分の中であまり苦痛ではありませんでした。みんな、人生の順番だと。ただ、弱っていく姿や、時には悪い人たちが寄ってきたり、感情的なことを言われた時は、びっくりして受け止めきれず、落込みました。私にも限界がある… 支えてる方が弱ってしまったら本末転倒。できること、と、できないこと。きちんと見極めて、周りの方に助けてもらいながら、プロの方の力も借り、チームをつくる。そんな風に切り替えたら、すっと肩の荷がおりました。 (もし、今介護をしていたり、付き添いをしている方がいたら、あまり無理をせずに。私は周りの方と音楽に助けられました。リフレッシュ大事です＊) そんな環境で1年を過ごし、大変だったけれど、ものすごく、人生の勉強になりました。苦しい時にこそ、本当に、大切なことが見えてきます。仕事をお休みする、と決めた時は本当に苦しかったし、不安でした。あのまま続けることもできただろうし、仕事だから、当たり前なことなのかもしれません。でも、あのままの状況では、私にはこの仕事はできなかった。今年、久々にロンドンへ行った時、お芝居をはじめた12年前、1人でロンドンの劇場に行ったことを思い出しました。鮮烈な思い出。あの頃のわたしは、自分で決めて、自分で動いていた。人は人だし、自分は自分。ロンドンで、”自分” を取り戻しました。もう一度、自分で考えて、スタートしよう。何かを手に入れたい時は、同じくらい大きなものを手放さないと、手に入らない。たぶん、キャパシティが決まっているんですね。両方は手に入らない。ぜんぶは、持てない。でも、失うと、その分空きができて、より大きなものが入ってくる。プレゼントみたいに。毎日は選択の連続。私は元々、雑草のような環境で育ってきて、出会う人たちによって、刺激を受け、助けられ、新しい世界が開いてきました。不思議なことに、色々な方からお声がけいただくことも多く、びっくり案件もけっこうあります。笑私にできることはチャレンジしたいし、ピンチはチャンスの精神で、大変なことも、ひょいと、おもしろく、乗り越えていきたい。表現の仕事をしながら、誰かとのつながりや、日々の生活も大切に、人生と向き合っていきたいと思ってます。長くなりましたが、私のここ1年の、近況報告でした。みなさんも、健康第一で！今新しいホームページを準備中です。写真はハービー・山口さんが撮影してくれました。真っ白な状況からスタートした、新しいページになってます＊未知の世界へ。これからも、よろしくお願い致します。今村沙緒里」8月13日 0時56分