wacameraさんのインスタグラム写真 - (wacameraInstagram)「#Oregon #horseriding memory この日、私たちはとてもとてもラッキーだった。でも昼の時点ではもしかしたら世界で一番アンラッキーだったのかもしれない。 携帯の電波がない人通り少ない田舎の道で車が沼にはまりスタック、2時間ほど立ち往生した。そんな中、私はそこでオレゴンの優しさを垣間見た。 車を押したり、粘土質の泥を掻き出したり、タイヤと泥の間に挟む板を探していると、数少ないが車が通り過ぎる。そのほとんどが止まって「何か手伝うことある?」「なにがあったの?」と訪ねてくれる。 笑いながら「ハマっちゃった!」と言えば、ロープがあるから引っ張るよ!とトライしてくれたり(結果は惨敗)、電波のあるところまで戻ってレンジャーを呼んでくれたり、ある人は一度は通り過ぎたのに牽引ワイヤーを持って戻ってきてくれたり(結果は惨敗)、私が過去遭遇したアクシデントの中で一番たくさんの人が手を差し伸べてくれた。 一番驚いたのは、私たちの横をノロノロと通り過ぎた小さな車。乗っていたのは失礼だけど非力そうなヒョロヒョロの若者。定型文のように「手伝うことある?」と聞いてくれたが正直(力なさそうだし、車も小さいし無理そう…)なんて思ってた。 彼はおもむろに降りてきてハッチバックを開けた。(お、もしかしてなんかスペシャルな道具とか持ってるのかな?) すると彼はタンクを取り出して「この暑さだからお水を分けてあげるよ」と言った。 彼は(ここでスタックして一体いつ動けるかわからないし暑くて喉も乾くだろう、そんな時少しでも喉を潤す水があれば安心できるよね)という眼差しで私たちを見ていた。 自分を恥じたいと思った。困っている人に、どんなことでも自分にできることをしようとしてくれる人の本当の暖かさを知った日だった。 2時間後にTow truckが来てくれて前輪の全てが沼の中にはまっていた私たちの車は救出され、私は少し泣きながらその様子を動画に収めた。今でもそれを見ると涙が出てしまう。正直それほどに深刻な状態ではなかった。命だってみんな無事だし、怪我もないし、なんなら私はそのアクシデントすら楽しんでいた。ちょうど絶景ポイントだったこともあり1時間くらいうろうろして撮影もしたし、天気も最高。けれど、その涙の理由は他ならぬ、オレゴンの人たちの優しさに触れたからだった。 大幅にロスした時間は巻き戻すことが出来ず、その日予定していた乗馬は諦めなければならなかった。仕方ない、その代わり貴重な体験をしたし!と思っていたからそれも悲しくはない。 しかし。神様は優しかった。日が沈むまでは乗馬をさせてくれるというオーナーの計らいにより私たちはサンセット乗馬を楽しめることに。夕日が何より好物な私にとってそれは1日を締めくくる極上のデザートになった。 私は一生忘れないだろう。優しい人たちと、この素晴らしい景色のことを。」6月24日 20時40分 - wacamera

wacameraのインスタグラム(wacamera) - 6月24日 20時40分


#Oregon #horseriding memory
この日、私たちはとてもとてもラッキーだった。でも昼の時点ではもしかしたら世界で一番アンラッキーだったのかもしれない。
携帯の電波がない人通り少ない田舎の道で車が沼にはまりスタック、2時間ほど立ち往生した。そんな中、私はそこでオレゴンの優しさを垣間見た。
車を押したり、粘土質の泥を掻き出したり、タイヤと泥の間に挟む板を探していると、数少ないが車が通り過ぎる。そのほとんどが止まって「何か手伝うことある?」「なにがあったの?」と訪ねてくれる。
笑いながら「ハマっちゃった!」と言えば、ロープがあるから引っ張るよ!とトライしてくれたり(結果は惨敗)、電波のあるところまで戻ってレンジャーを呼んでくれたり、ある人は一度は通り過ぎたのに牽引ワイヤーを持って戻ってきてくれたり(結果は惨敗)、私が過去遭遇したアクシデントの中で一番たくさんの人が手を差し伸べてくれた。
一番驚いたのは、私たちの横をノロノロと通り過ぎた小さな車。乗っていたのは失礼だけど非力そうなヒョロヒョロの若者。定型文のように「手伝うことある?」と聞いてくれたが正直(力なさそうだし、車も小さいし無理そう…)なんて思ってた。
彼はおもむろに降りてきてハッチバックを開けた。(お、もしかしてなんかスペシャルな道具とか持ってるのかな?) すると彼はタンクを取り出して「この暑さだからお水を分けてあげるよ」と言った。
彼は(ここでスタックして一体いつ動けるかわからないし暑くて喉も乾くだろう、そんな時少しでも喉を潤す水があれば安心できるよね)という眼差しで私たちを見ていた。
自分を恥じたいと思った。困っている人に、どんなことでも自分にできることをしようとしてくれる人の本当の暖かさを知った日だった。
2時間後にTow truckが来てくれて前輪の全てが沼の中にはまっていた私たちの車は救出され、私は少し泣きながらその様子を動画に収めた。今でもそれを見ると涙が出てしまう。正直それほどに深刻な状態ではなかった。命だってみんな無事だし、怪我もないし、なんなら私はそのアクシデントすら楽しんでいた。ちょうど絶景ポイントだったこともあり1時間くらいうろうろして撮影もしたし、天気も最高。けれど、その涙の理由は他ならぬ、オレゴンの人たちの優しさに触れたからだった。
大幅にロスした時間は巻き戻すことが出来ず、その日予定していた乗馬は諦めなければならなかった。仕方ない、その代わり貴重な体験をしたし!と思っていたからそれも悲しくはない。
しかし。神様は優しかった。日が沈むまでは乗馬をさせてくれるというオーナーの計らいにより私たちはサンセット乗馬を楽しめることに。夕日が何より好物な私にとってそれは1日を締めくくる極上のデザートになった。
私は一生忘れないだろう。優しい人たちと、この素晴らしい景色のことを。


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2019/6/24

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