坂本美雨のインスタグラム(miu_sakamoto) - 5月29日 12時11分

村上春樹さんの『海辺のカフカ』は、節目節目にページをめくる大切な小説で、蜷川幸雄さんの舞台を観に行った時はその演出方法に衝撃を受けました。

去年から村上春樹さんのラジオ番組『村上RADIO』で“質問に投げかけ役”をやらせて頂いているご縁で、今回、再演となる舞台『海辺のカフカ』のパンフレットに文章を書かせていただきました。

新潮社で30年もの間 春樹さんの担当編集者でいらっしゃる寺島哲也さんがこの機会をくださった時は、反射的に、「ムリ！できるわけない！」と思いました。大切なことほど書くのが難しい。でもだからこそ挑戦すべきことだとも解っていて。

なんで受けたんだろ…と泣きながら書いた荒削りな文章をおそるおそる送った後、寺島さんがすぐに熱〜いお返事をくださり、ホッとして力が抜けヘナヘナに。感謝でいっぱいです。

先日の舞台初日、
涙でぐちゃぐちゃになりました。
解釈を人任せにすることなく 現代の私たちの人生にズドーンと雷のようにメッセージを提示する、まぎれもなく蜷川さんの、海辺のカフカでした。
関わった方々が皆、蜷川さんの遺された意志やヴィジョンを鮮やかに感じ、丁寧に汲み取りながらの再演なのだと、そのことにも涙。もう再演はないと言われている…もう一度、目に焼き付けたい。

パンフレットもグッズも、とても素敵なデザイン…！
観劇の際はぜひ。
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