ひぐち君のインスタグラム(higehiguchi) - 5月15日 23時06分

サントリー塩尻ワイナリー長の篠田さんと、サントリーワイン ブランドアンバサダーの岩田さんと🍷今回は特別に私も見学させていただきました。
1937年に建てられた樽熟庫。
盛土した半地下で、夏でも20度にはならない構造。かつてはブランデーを貯蔵。
ベーリーAが入っているミズナラの樽。少し大きめの250ℓ。ウィスキーに使うこのミズナラの樽は国産で、近江クーパレジ製。ココナッツの香りや、白檀、伽羅のようなオリエンタルな香味が特徴。樽熟2年(ちなみにフレンチオーク樽だと1年)。
「第一ケラー」。元々、登美の丘ワイナリーにいたドイツ人技師の指導を受けて醸造していた名残りで、セラーのドイツ語読み。未だにサントリーの方は、セラーではなく、ケラーと言うそう。
2013年にできた新しい醸造所。
スマート方式で仕立てられたメルロー。芽を二つだけ残し、枝は南から北へ一方向に伸ばす。そうすることで、葉が上を向き、全面で太陽の光を受けるため、光合成の効率も良く、垣根栽培よりも糖度が高くなる。樹勢も抑えられ、収量も確保できるという。言わば片側だけの短梢剪定。草生栽培。
奈良井川の右岸で、河岸段丘の上段。田んぼにできないほど、地下水まではかなり深い。表面は黒ボク土で、粘土・砂の中間のシルトも多く含む。近年はメルローも完熟できるように。上には雨避けも。山梨より2、3週遅い、10月中旬に収穫。晩熟のCSに比べ、早熟のメルローは寒い塩尻向き。
岩垂原メルローの山本さんの畑。名前の通り、スコップが刺さらないほど石だらけ。ゲリラ豪雨が降っても、水が溜まらないほどの水捌けの良さ。風通しもすごく良く、空気が動いているのがわかる。葡萄は病気になりにくく、水分ストレスもあり、小粒で、色濃くタニック。「自然に助けられています。」と山本さんが仰るほど、最上の区画。下の藁は冬の寒さ対策で使用したもの。
樹齢で畑を分けていて、区画ごとに収穫。ベーリーAとメルローの葉っぱを食べさせていただきましたが、味の違いにビックリ。ベーリーAはすでにフルーティでほんのり甘みも。
お忙しいところ、皆さまありがとうございました。
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