奥浜レイラのインスタグラム(laylaokuhama) - 4月22日 00時00分


この週末に公開した映画についていくつか連投。 『ある少年の告白』(原題はBoy Erased)

少し前に開催された試写会で、『BL進化論』の著者でありアート・映画・クィア理論の研究、執筆をされている溝口彰子さんとお話しました。

まず、とても当たり前のことから書き出しますが、同性愛は病気ではないので"治す"ものではありません。

ですが、信じ難いことにアメリカには同性愛を"治す"ための矯正セラピーがありました。(36の州ではまだ禁止になっていないので現在進行形とも言えます)
ぜったいに口外してはならなかったプログラムの実態を暴いた、ベストセラー本を映画化したのが本作。
原作の方は2004年にこのセラピーに通っていたそうなので、古い話じゃないんですよね。
徹底的に人格を否定して、そこに新しい"信仰"を植え付ける、洗脳と同じやり方で行われるプログラムの内容も衝撃的でしたが、現代の話であり、まだ似たようなことが続いていることにもショックを受けました。

これまでに70万人が経験していて、深刻なトラウマを抱えている方、鬱病になる方、自殺者も出ています。

監督したのは俳優のジョエル・エドガートン。
監督作は『ザ・ギフト』に続いて2作目です。今回もご本人は施設の指導者役で出演してます。
主演は『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー助演男優賞にノミネートされたルーカス・ヘッジズ。
彼の母親役にはニコール・キッドマン、牧師の父役にはラッセル・クロウ。
セラピーを受ける仲間には、同性愛者を公表しているシンガー・ソングライターのトロイ・シヴァン (相変わらず天使すぎる)や、映画監督で俳優のグザヴィエ・ドランも。
レッチリのフリーは施設の指導者という、精神的にだいぶマッチョな役を引き受けています。
これだけの役者陣が「この実態を伝えなければ!」と、出演を快諾したそう。それほど大作ではないですが、テレビ出演などプロモ活動にも積極的。
それだけこの問題は根深く深刻で、知ってほしいという想いがあるようです。

たしかにシリアスな内容ではあるのですが、自分とは違う個性を持って生まれた他者(それが自分の子供である場合も。決して"蛙の子は蛙"じゃないんですよね)をどう受け止めて理解していくか?というのも大きなテーマになっているので、ラストまで見ると苦しみだけじゃない別のお土産を持ち帰ることになると思います。

イベントのようす、置いておきますのでよかったら。
https://realsound.jp/movie/2019/04/post-345383.html

写真はリアルサウンド映画部さんにお借りしました。
前髪が伸びていて、だいぶ顔が暗かった…カメラマンさんすいません。
公開中です。今年の重要作のひとつだと思います。ぜひ劇場で!
#ある少年の告白 #boyerased


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2019/4/22

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