江口寿史さんのインスタグラム写真 - (江口寿史Instagram)「大友さんの単行本の装丁には何度も驚かされたけど、これが出た時が一番ビックリしたな。漫画家なのにカバー絵を他人（これはプラモデル箱絵の巨匠高荷義之氏）に描かす。表１の作品タイトルが途中で切れている。（続きは裏の表4にまたがっている。こういうの出版社は絶対NG出すんだよ）ともにマンガの単行本では前代未聞のことだった。（このデザインアイデアも装丁もご本人によるもの）大友克洋のマンガの絵と線、テーマ、演出、カメラワークその全てが革新的だったのは言わずもがなだけど、デザイン感覚の斬新さもその魅力の大きな要素だった。実はぼくが大友さんに受けた一番の影響はそこかもしれない。 1982年。〆切りグダグダで集英社に缶詰になって、3日くらい不眠不休でひばりくんを描き上げた朝、当時のアシスタントの河野がこれを買ってきて、手に取って見た時、いっぺんで目が覚めたもの。カッコ良過ぎだろ！ちくしょうー！くやしいなあー！と嫉妬の炎を燃やしたのを昨日のことのように思い出す。今でも、大友さんの絵、この頃のが一番好きだったりします。」4月16日 16時19分