クボタマサヒコのインスタグラム(kubota_masahiko) - 3月4日 22時24分

沖縄での仕事を終えた翌日、無性に離島に行きたくなって、朝目覚めた勢いで未踏の島を目指す事に。

道中、前にやっていたバンド(popcatcher)のレーベルスタッフだった子がいつの間にか沖縄に移住していたので20年数年ぶりの再会を果たし、とても美味しいおそば屋さん(今までで三本の指に入るかも)に連れて行って貰う。

離島行きの港まで案内して貰い、近い再会を約束してフェリーに乗り込む。
無骨なやかましいエンジン音やむせ返る様な燃料の匂いとか、自分は船で海を渡るのが好きなんだなぁと改めて実感する。
屋上デッキで風に吹き飛ばされそうになりながら海原を眺め、遠くに島が見えて来た時の高揚感が堪らなく最高だ。

程なく接岸してターミナルに向かうと、日曜日だというのに観光客は皆無。
唯一、野良ワンコが出迎えてくれる?

人影も無い集落に入り、小さな売店で自転車を借りるついでに350㎖のビールを2缶買い求め、ボロボロのカゴに放り込んでビーチを目指してニンジン畑の中をひた走ってみる。

少し汗ばんできた頃合いで当てずっぽうに浜に降り、ギシギシと軋む自転車を停めると、ビーチは静寂そのもの。
黙々と釣りをしている(全く釣れていない)島人の横で、波の音を聞きながらぼーっと気の抜けたぬるい缶ビールを空ける。

島を渡ってゆくあたたかな風と、まだ本気を出していない陽射しで首筋がヒリヒリして、少し夏だった。

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