川上未映子のインスタグラム(kawakami_mieko) - 2月28日 14時40分
・ LUXさんの「Dear Me Letter」に
手紙を寄せましました。
これは、サイトにもありますように、
現在のわたしから、
いつかのわたしにむけての手紙になります。 ・
自分にむけて何かを書いたり、
ましてやいつかの自分に手紙を書くのって、ふだんの生活ではまずなくって、でも書いてみると、
いろんなことに気づかされました。
過去の自分、つまり、
20歳とか31歳とかのわたしを思うとき、
それはやっぱり、
いま20歳とか31歳のどこかの誰かを想うこととイコールになる瞬間がある。
その意味で、やっぱり自分なんてものはあやふやで、そして同時に、
過去の自分がいまでもどこかに偏在しているような、
そんな不思議な感覚になります。
・
個人的な話を少し。
今回、LUXさんからお誘いいただいたとき、本当にうれしかったんです。
というのは、わたしの作品には髪というものが象徴的にも実際的にも本当によく出てきて、
子供の頃から本当に髪というものに、
とりつかれているところがあるんです。
小学校6年のときに、
どうしても自分のシャンプーが欲しくて、リンスじゃなくてトリートメントというものをやってみたくて、なけなしのお小遣いをためて初めて自分で買ったのが、LUXだったんです。LUXスーパーリッチ。
あのときの高揚感。毎日が少しずつ変わっていくようで、本当にありありとおもいだせる。
あのお風呂場も、ごわごわの自分の髪の毛が、たらりと滑らかに指のあいだを滑っていくのも。
・
今もどこかにいて、
胸のなかの、
どこからやってきたのかもわからない鍋を、
ぐらぐら沸騰させてるみんな、がんばれ。
がんばれなんて言っちゃいけない世の中になったかもしれないけど、でもがんばれ。
目に見える成功より、
何にも代えることのできない、
誰にも評価なんかされたりしない成長を。
#DearMeLetter #私の輝き方は私が選ぶ #ラックス
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2019/2/28
