黒河内真衣子のインスタグラム(mamekurogouchi) - 2月20日 22時13分

パッチワークのようにいくつもの柄を重ね合わせた三重織りのジャガードは埼玉で。
制作期間中、いくつものお祭りにリサーチに行きましたが、その中で秋田の西馬音内盆踊りの接ぎ衣装からはとてもインスピレーションをもらいました。実際は大小の絹布がグラフィカルに接ぎ合わされた艶やかな祭衣装ですが、それを淡い靄の様な色んな柄の重なり合わさった一枚の生地で織れないかと何度も試織して作り上げました。最先端のDORNIER織機を使い、細番手と太番手の糸を切り替えつつ、部分的に袋状に織ったり、糸を流れる様に飛ばしたり、色んな技術がてんこ盛りの生地です。全体がオーロラの靄の様に見えるのは構造発色繊維のモルフォという糸を混ぜて織っているからです。世界で最も美しい蝶と呼ばれるメタリックブルーに輝くモルフォ蝶🦋の積層構造を再現したこの糸は、現在は生産中止となっていますが様々な出会いから今回使うことができました。完成まで色んな思い出があるけれど、試織があがるたびにスタッフみんなとうっとりしたとても大好きな生地です。
#mamekurogouchi
#2019ss

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