野口和弘のインスタグラム(cieca.noguchi) - 2月8日 19時49分
友人のこうじが2017年7月、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断された。
こうじとは美容学生時代に出会い、それこそダサ男だった俺と仲良くしてくれたかけがえのない友人。
とにかく明るく誰にでもフランクに接する奴でクラスのおとなしい子もこうじに絡まれるとニヤッとしてしまう程。
こうじはパワーに溢れていた。
卒業後はお互い上京し、忙しさの中でたまに飲みに行く程度の関係になっていたとはいえ、会えばいつも元気を与えてくれた。
そんなこうじが病気になった。
他の友人から知らされた「ALS」という病気について俺は何となく聞いたことあるかなくらいで実際にはどういう症状があるのかなどほとんど知らなかった。
ネットで調べてみると、もちろん詳しく書かれていて病気の内容は理解できたが、何故その「ALS」とやらがこうじを襲ったのかが全く理解できなかった。
先日、学生時代に仲良かった数人とこうじに再会した。
車椅子で登場したこうじはいつものテンションと変わらず、うちらに絡んで笑っていた。
感傷的になって昔話を話しだした友人たちを、笑顔でじっくりと耳を傾けている様子が実に印象的だった。
時間を大事に今のこの空間を噛みしめるように振る舞うこうじから俺は目を離さなかった。
昔話が一段落したタイミングで俺は「未来の話をしよう」と言った。
こうじは俺の顔を見て微笑んだあとすぐに真剣な顔をしてこう言った。
「俺さー、楽しいことしたいんだよね。ほら、キングコングの西野みたいにさー、街が作りたい。」
ALS患者が気軽に集える街。情報交換ができる環境。カフェスペース。イベント会場など。街の構想はこうじの頭の中では出来上がっているようだった。
思いついたアイディアは全てやり切りたいという熱意がそこにはあった。
こうじは学生時代とちっとも変わらずパワーに溢れていた。
そして、ALSという病気の存在を世の中に広めたいと言った。
今回こうじと久々に再会し、話を聞いて自分なりに考えて感じて今俺に出来ることは発信することだと思った。
今現在こうじのこと、ALSを知らない人たちに「おーい、ここに面白いこと考えてる熱い男がいるよー。そいつはさー、ALSって病気と戦っていて、なんなら倒しちゃうくらい勢いある奴だぞー」って少しでも街構想にプラスになればと微力ながら協力しようと思う。
「できること」が増えるより、
「楽しめること」が増えるのが、
いい人生。
#ALS
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2019/2/8