・ ・ ・ 2018.11.17 ・ かなり前に観た舞台の感想がやっと書けたー。長文ですけど、読んでくださったら嬉しいです。 ・ 『恋におちたシェイクスピア』 この作品はもともと映画がありまして、それを舞台化したものがロンドンで上演されたらしいのですが、劇団四季ではロンドン版とは違うオリジナルの演出で上演されています。劇団四季といえばミュージカルを上演する劇団というイメージがすごくあったのですが、この舞台はストレートプレイといって、歌はなく台詞のみの舞台です。でも、劇団四季はもともとストレートプレイ専門の劇団だったらしいので、今年創立65周年を迎えたタイミングに12年ぶりにストレートプレイの新作を作ることで、原点を思い出すという感覚なんだろうなと思います。 この作品はエリザベス朝時代、世界一有名な劇作家、ウィリアム・シェイクスピアを主人公に、もし、シェイクスピアの作品が本人の実体験を元に書かれていたら?という物語です。ヒロインがヴァイオラという女の子なんですけど、ヴァイオラはシェイクスピアの書く詩が大好きで、当時、女性は舞台に上がってはいけなかったので、男装してシェイクスピアの舞台に立つんですが、彼女の芝居を語る時のキラキラした表情、役者になれた時の喜びの感情がとても心に響いてきて、好きなものに触れている人は、その好きだって気持ちが強ければ強いほど輝きを増すんだなって思いました。シェイクスピアとヴァイオラの恋愛模様は切ないけど可愛くて、ずっと見守りたくなります。舞台のセットはシンプルな木造のものだったのですが、それが劇場に見えたり、屋敷のバルコニーに見えたり、シンプルだからこそ、世界が広がっていく感覚で感動しました。 この作品の中には、シェイクスピアの作品がたくさん散りばめられていて、そこを見つけるのも凄く楽しかったです。だから、シェイクスピアの作品を読んでいると、より楽しめると思います。私的に『ロミオとジュリエット』と『十二夜』は読んでおくといいかなと思います。12/23〜1/6までキャナルシティ劇場で上演されますので、是非ご覧ください。私も期間中また観に行けたらいいな。 ・ ・ ・ 『カクタス・フラワー』 この日はもう一つ舞台を観劇しました。同じくストレートプレイです。この作品はフランスの『Fleur de cactus』を原作にエイブ・バロウズが戯曲を描き上げたところ、『サボテンの花』という映画になったり、ブロードウェイでは大ロングランを記録したりと、傑作ラブ・コメディーとして大人気の作品だそうです。 最初小さかった嘘がどんどん大きくなっていく様子が面白くて、客席でたくさん笑いました。今回の舞台は出演者が6人と少ない印象でしたが、登場人物が一人一人本当に濃くて、でも、ただ濃いという訳ではなく、どこか「こんな人いるよな」って雰囲気を各々が持っていて、その雰囲気があることで、より一層物語に入っていくことが出来ました。印象的だったのは水夏希さん演じるステファニーの変化ですね。歯科医院の看護師であるステファニーは、仕事も完璧できちっとしてるんですけど、嘘に巻き込まれていくうちにどんどん本来の自分の感情に素直になっていくというか、カチッとした枠みたいなものから外れていって、すごく生き生きした表情になるんです。前半と後半じゃ仕草とかも全然違くて。その変化が印象的でした。あと、増田有華さん演じるトニがツンデレですごく可愛かったです。だいたいトニの発言によって周りが振り回されていくんですが、めんどくさいけどなんかほっとけないって思わせるチャーミングさがあって、周りの人物もそりゃ振り回されちゃうよなって納得しましたね。トニが発言するたびに次はどんなことになるんだろうって期待しながらみてました。 この作品の中の登場人物は、なかなか自分の気持ちに素直になれない人が多くて、というか、自分の本心に気づかない人が多くて、でも、客席を含め、周りの人はみんなその人の気持ちに気づいているようにも感じて、早く素直になればいいのになって思うんですけど、なかなかそれが出来ないのが人間の可笑しくて愛おしい部分なんだと感じました。観終わった後、すごく優しい気持ちになれる作品です。 ・ #観劇 #観劇記録 #恋におちたシェイクスピア #劇団四季 #カクタスフラワー

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下野由貴のインスタグラム(shimono_0402) - 12月23日 23時52分





2018.11.17

かなり前に観た舞台の感想がやっと書けたー。長文ですけど、読んでくださったら嬉しいです。

『恋におちたシェイクスピア』
この作品はもともと映画がありまして、それを舞台化したものがロンドンで上演されたらしいのですが、劇団四季ではロンドン版とは違うオリジナルの演出で上演されています。劇団四季といえばミュージカルを上演する劇団というイメージがすごくあったのですが、この舞台はストレートプレイといって、歌はなく台詞のみの舞台です。でも、劇団四季はもともとストレートプレイ専門の劇団だったらしいので、今年創立65周年を迎えたタイミングに12年ぶりにストレートプレイの新作を作ることで、原点を思い出すという感覚なんだろうなと思います。
この作品はエリザベス朝時代、世界一有名な劇作家、ウィリアム・シェイクスピアを主人公に、もし、シェイクスピアの作品が本人の実体験を元に書かれていたら?という物語です。ヒロインがヴァイオラという女の子なんですけど、ヴァイオラはシェイクスピアの書く詩が大好きで、当時、女性は舞台に上がってはいけなかったので、男装してシェイクスピアの舞台に立つんですが、彼女の芝居を語る時のキラキラした表情、役者になれた時の喜びの感情がとても心に響いてきて、好きなものに触れている人は、その好きだって気持ちが強ければ強いほど輝きを増すんだなって思いました。シェイクスピアとヴァイオラの恋愛模様は切ないけど可愛くて、ずっと見守りたくなります。舞台のセットはシンプルな木造のものだったのですが、それが劇場に見えたり、屋敷のバルコニーに見えたり、シンプルだからこそ、世界が広がっていく感覚で感動しました。
この作品の中には、シェイクスピアの作品がたくさん散りばめられていて、そこを見つけるのも凄く楽しかったです。だから、シェイクスピアの作品を読んでいると、より楽しめると思います。私的に『ロミオとジュリエット』と『十二夜』は読んでおくといいかなと思います。12/23〜1/6までキャナルシティ劇場で上演されますので、是非ご覧ください。私も期間中また観に行けたらいいな。



『カクタス・フラワー』
この日はもう一つ舞台を観劇しました。同じくストレートプレイです。この作品はフランスの『Fleur de cactus』を原作にエイブ・バロウズが戯曲を描き上げたところ、『サボテンの花』という映画になったり、ブロードウェイでは大ロングランを記録したりと、傑作ラブ・コメディーとして大人気の作品だそうです。
最初小さかった嘘がどんどん大きくなっていく様子が面白くて、客席でたくさん笑いました。今回の舞台は出演者が6人と少ない印象でしたが、登場人物が一人一人本当に濃くて、でも、ただ濃いという訳ではなく、どこか「こんな人いるよな」って雰囲気を各々が持っていて、その雰囲気があることで、より一層物語に入っていくことが出来ました。印象的だったのは水夏希さん演じるステファニーの変化ですね。歯科医院の看護師であるステファニーは、仕事も完璧できちっとしてるんですけど、嘘に巻き込まれていくうちにどんどん本来の自分の感情に素直になっていくというか、カチッとした枠みたいなものから外れていって、すごく生き生きした表情になるんです。前半と後半じゃ仕草とかも全然違くて。その変化が印象的でした。あと、増田有華さん演じるトニがツンデレですごく可愛かったです。だいたいトニの発言によって周りが振り回されていくんですが、めんどくさいけどなんかほっとけないって思わせるチャーミングさがあって、周りの人物もそりゃ振り回されちゃうよなって納得しましたね。トニが発言するたびに次はどんなことになるんだろうって期待しながらみてました。
この作品の中の登場人物は、なかなか自分の気持ちに素直になれない人が多くて、というか、自分の本心に気づかない人が多くて、でも、客席を含め、周りの人はみんなその人の気持ちに気づいているようにも感じて、早く素直になればいいのになって思うんですけど、なかなかそれが出来ないのが人間の可笑しくて愛おしい部分なんだと感じました。観終わった後、すごく優しい気持ちになれる作品です。

#観劇 #観劇記録 #恋におちたシェイクスピア #劇団四季 #カクタスフラワー


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2018/12/23

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