北欧、暮らしの道具店のインスタグラム(hokuoh_kurashi) - 12月11日 17時42分

「広い部屋に住みたい」。理想の部屋を思い浮かべるとき、誰もがそう願っていると思っていました。
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けれどもそれは、「広ければ心地よい」という一種の固定概念に縛られていたのかもしれません。
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今回登場していただくのは、狭い部屋の心地よさに気づき、あえて小さな家で暮らすことを選んだご夫婦。
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東京・飯田橋のカフェバー「茜夜」店主、柳本あかねさんのご自宅を訪ねました。
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間取りは10畳のリビングに小さなキッチンが付いた1Kタイプ。約30平米という広さは、ふたり暮らしにしては、とてもコンパクトな印象を受けました。
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この家に越して約4年。その前は一軒家に住んでいたという柳本さんですが、実際に暮らしてみると、広さに不満を感じることはなかったといいます。
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■柳本さん
【40代であえて選んだ小さな家。「狭いけど快適」ではなく、「狭いから快適」】
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新居を探すとき、2LDKで、駅近で、これくらいの広さ……と条件を入力して検索したら、全然ヒットしませんでした。
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仕事柄、夫婦ともに帰宅が遅いので、都会の立地のよさは譲れなくて。
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そこで、広さを下げて『30平米以上』に設定すると、ものすごい数の物件が出てきたんです。いくつか内覧をして、この家に決めました。
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この家で暮らすようになってからは、掃除や片付け、料理といった日常生活が、すごくラクになったと感じています。
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また、平日は仕事が忙しいのでとにかくリラックスできる場所にしたいと思って。
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夫婦それぞれがゆったり眠れるように、シングルベッドを2つ並べてクイーンサイズに。
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ベッド同様、リビング中央に置かれた丸いテーブルもビッグサイズ。
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どこにでも座れるし、机の上でお互いがほかのことをしていても気にならないし。 大きすぎるかな？ と思うぐらい、 ”思い切って大きいサイズ”がおすすめです。
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一般的には “狭い部屋には小さなテーブル” と考えますよね。でも、私の場合、小さなテーブルだと結局ごちゃごちゃして、置き切れないものを床に置き、とりあえず、とりあえず……で散らかしてしまうことも。
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いまはテーブルとベッドで部屋がほぼいっぱいですけど、床にものを置かない習慣もできて、見た目はすっきり暮らせていると思います。
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この小さな家は、柳本さん夫妻が15年かけてたどり着いたひとつの答え。
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自分の暮らしに向き合いながら、 “自分や家族にとってちょうどいい” を見つけることができたら、それが最高の住まいにつながるのかもしれません。
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小さな家も、今後の選択肢のひとつに加えてみよう。そう気づかせてくれたのでした。
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