小林拓一郎のインスタグラム(kobataku33) - 11月27日 18時15分
ライムスター宇多丸師匠が、NHK-FM 『今日は一日”RAP”三昧』という、10時間ぶっ通しで、HIPHOPの歴史を語るっていう、とんでもない番組があったんですが、それの文字起こしした本、 『ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門』! これを一から語り出すとそれこそ10時間あったって足りないので、特に面白いなあって思った箇所をばピックアップ。
宇多丸さんとスチャダラのBOSEさんが語る箇所があるんですが、ここが個人的には特に面白かった!
まず、この本(番組)の構成としては、HIPHOPが生まれてからアメリカでどんな風に発展を遂げて行ったかって話があり、その頃日本では・・という、アメリカと日本、両方のHIPHOPを語っているわけです。
で、アメリカでは、もともとニューヨークのウェストブロンコスのパーティーロックとして生まれて、そこからラップにメッセージが持ち込まれるようになって、黒人とはというアイデンティティや歴史も語られるようになり・・ とあるんですが、日本ではなかなかピンと来ない部分、というか演者側の立場からすると、どうやって真似していけば良いのかという悩みにぶち当たるわけです。
そんなアメリカで、De La SoulというHIPHOPグループが登場する。
彼らはギャングスター然ともしていないし、マッチョな感じでもなく、普通の兄ちゃんたちが、普通のことをラップするようになった。
で、このDe La Soulをはじめとしたニュースクール勢の存在が、 「ああ、日本人の感覚に近いようなラッパーも出てきたし、俺たちは俺たちでいいんだ!」 って心から思えた瞬間だったんですって。
そして、そんなDe La Soulのやり方を完全に日本に持ち込んだのが、スチャダラパーだった。
彼らが言ってるアメリカンコメディのこととか、全てを日本のドリフやクレイジーキャッツになぞらえたり、日本における最初のHIPHOPの正解を出したグループだった、と。
でも、本当は最初に不良みたいなラップがあって、そのカウンターカルチャーとしてのニュースクールであって、先にそっちが出てしまうのは・・なんていう葛藤もあったってのが、書かれてて、そこもまた面白い。
そっか、当の本人たちはそう感じてたんだって。
そのあと、本国アメリカでも、今一度HIPHOPの原点回帰みたいなのがあって、日本にもゴリっとしたHIPHOPがしっかり台頭してきて、結果、「のちに、落ち着いた」と書かれています。
いやはや、本当、懐かしいし、面白い!
若い子で、今のフリースタイルダンジョンなんかでHIPHOPに入った子なんかには特に読んでもらいたいとんでもなく面白い”教科書”! オススメの読み方は、本とパソコン、両方開いて、本の中に出てくる楽曲をYou Tubeで検索しながら、それを聴きながら読み進める、これです!
そして、番組では久々に聴いてやっぱりかっこよかったMicrophone Pagerをオンエア!
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2018/11/27