坂元裕二のインスタグラム(skmtyj) - 10月9日 14時03分

「またここか」、昨日千秋楽を終えました。公演二日目のことです。その日は台風が迫って、ずっと雨が降っており、山手線が止まったこともあって、お客様のご来場がとても遅れていました。開演予定時間を10分ほど過ぎ、ようやくひと段落つき、そろそろはじめようかとなった時。慌ただしく階段を駆け下りてくる音に続いて、大きなリュックを背負った若い女性が会場に飛び込んで来ました。息を切らして、受付の前に立った彼女はとても動揺していました。その表情を見た受付の担当者が彼女に言いました。まだはじまってませんよ。その言葉を聞いた瞬間、間に合ったのだと知った彼女はその場にしゃがみこみ、ぼろぼろと涙をこぼしはじめました。その涙を僕は物販のテーブルから見ていました。今回の公演中、僕は毎日物販に立って、ご来場くださったお客様と顔を合わせ、言葉を交わしました。この方たちに応えるためにもっと厳しく、もっとがんばらなくてはと思いました。全然足りてないですね。しっかりします。でも、おひとりおひとりとお会いできて、本当に幸せな毎日でした。もったいない言葉をたくさんいただきました。お礼の言葉は何度言っても足りません。ありがとう。お会いできたことは一生忘れません。※ 前半のころ、サインする際、「恵」という字を間違えて書いてしまった方がいたかもしれません。連絡ください。書き直してお送りします。

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