今井絵理子のインスタグラム(erikoimai0922) - 10月5日 23時59分

「電話リレーサービス」

病院や美容室の予約、また行政や金融機関をはじめ、あらゆる手続きに電話は欠かせないもの。最近ではネットでの予約や問い合わせもできるようになりつつありますが、生活に密着しているものほど整備されてないと感じています。聴覚障がいのある人にとって、電話でのコミュニケーションは最も難しいことの一つです。
音声でのコミュニケーションが欠かせない場面で、この障がいを取り除く手段が「電話リレーサービス」です。
テレビ電話を使い、手話通訳オペレーターを介在して電話をかけるサービスです。日本財団ではこのサービスの普及のためモデルプロジェクトを実施。3つの事業所が日本財団により委託され、また11の事業所が国の補助をうけて電話リレーサービスを行なっています。利用者にとても嬉ばれる一方で課題もあります。
一つは公的支援の不足です。韓国をはじめ20カ国では制度化されていますが、残念ながら日本はまだです。
他には、警察や消防など緊急通話における連携や24時間365日の対応が求められること。また、リレーサービスからの電話はいたずら電話やセールス電話と間違えられることがあるなど、電話の受け手の理解も必要だということです。
"障がい"は社会がつくっているという"社会モデル"という考え方が世界の主流となったいま、環境整備により障がいを取り除くことが必要です。
これからも電話リレーサービスの早期の制度化と、理解促進のための啓発を訴えてまいります。聞こえなくても自分らしく自分の意思で自分の人生を歩んでいけるように。

写真は電話リレーサービスのシンポジウムにて。

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