本日発売になったBOOM BOOM SATELLITESの映像作品「FRONT CHAPTER - THE FINAL SESSION - LAY YOUR HANDS ON ME SPECIAL LIVE」、初回生産限定盤の中野雅之のインタビューテキストを担当しました。川島さんと中野さんとの出会いから、今回こうして作品化された2017年6月18日・新木場スタジオコーストでのラストライブに至るまで、その全ヒストリーを追う形でインタビューをしています。 すでにみなさんご存知の通り、このライブは川島さん亡き後に行われたもので、当日のステージには中野雅之・福田洋子・山本幹宗の3名が立ち、川島さんが遺したスタジオ&ライブ・レコーディングの音声データを同期しながら演奏を行うという、特殊なライブだった。けれどそれをディスアドバンテージと感じさせる瞬間はなく、4人はもちろん、彼らの表現のよき相棒であり続けたサニーさんによる音響、まえださんによる照明、楽器テックのテキサスさん、そして映像作家達によるヴィジュアル表現と共に、本当に素晴らしく、そして本質的なBOOM BOOM SATELLITESのライブが繰り広げられた。 考えてみれば、幹宗がライブに加わって4人体制になったのはBBSの長いライブ人生における最後の半年だけで、けれどおそらく、あのタイミングで彼が加わっていなければこの最後のライブは成立しなかったかもしれないなと思う(ギタリストがいるかいないかでは、この形態でのライブにおける熱量もダイナミクスもリアリティも大きく違っていたと思うから)。なんだかとても不思議なものだなと思う。 正直に言えば、自分はこの作品を涙を零すことなく観ることができるようになるまでには、もうしばらくの時間が必要だ。音源はフラットに聴くことができるようになったのだけど、マイクスタンド前の空白に川島さんの「不在」を視認してしまうと、どうしようもなく涙が溢れてしまう。きっと同じようなファンは多いと思う。けれど最後まで観た時に胸に残るのは身を切るような悲しみではなく、最後の瞬間まで音楽をやり抜きBOOM BOOM SATELLITESという人生を自らの手でしっかりと完結させた、ふたりとこのバンドに対する祝福と感動と、そして誇りだった。 この作品がBOOM BOOM SATELLITESのラスト・プロタクトです。10代の頃から大好きで自分の価値観に大きな影響を受けたバンドの最後の作品に関わることができたことは、自分にとって人生の宝物であり誇りです。中野さん、川島さん、BOOM BOOM SATELLITESに関わるすべてのみなさん、本当にありがとうございました。

tomoko_aryさん(@tomoko_ary)が投稿した動画 -

有泉智子のインスタグラム(tomoko_ary) - 3月14日 18時16分


本日発売になったBOOM BOOM SATELLITESの映像作品「FRONT CHAPTER - THE FINAL SESSION - LAY YOUR HANDS ON ME SPECIAL LIVE」、初回生産限定盤の中野雅之のインタビューテキストを担当しました。川島さんと中野さんとの出会いから、今回こうして作品化された2017年6月18日・新木場スタジオコーストでのラストライブに至るまで、その全ヒストリーを追う形でインタビューをしています。

すでにみなさんご存知の通り、このライブは川島さん亡き後に行われたもので、当日のステージには中野雅之・福田洋子・山本幹宗の3名が立ち、川島さんが遺したスタジオ&ライブ・レコーディングの音声データを同期しながら演奏を行うという、特殊なライブだった。けれどそれをディスアドバンテージと感じさせる瞬間はなく、4人はもちろん、彼らの表現のよき相棒であり続けたサニーさんによる音響、まえださんによる照明、楽器テックのテキサスさん、そして映像作家達によるヴィジュアル表現と共に、本当に素晴らしく、そして本質的なBOOM BOOM SATELLITESのライブが繰り広げられた。

考えてみれば、幹宗がライブに加わって4人体制になったのはBBSの長いライブ人生における最後の半年だけで、けれどおそらく、あのタイミングで彼が加わっていなければこの最後のライブは成立しなかったかもしれないなと思う(ギタリストがいるかいないかでは、この形態でのライブにおける熱量もダイナミクスもリアリティも大きく違っていたと思うから)。なんだかとても不思議なものだなと思う。

正直に言えば、自分はこの作品を涙を零すことなく観ることができるようになるまでには、もうしばらくの時間が必要だ。音源はフラットに聴くことができるようになったのだけど、マイクスタンド前の空白に川島さんの「不在」を視認してしまうと、どうしようもなく涙が溢れてしまう。きっと同じようなファンは多いと思う。けれど最後まで観た時に胸に残るのは身を切るような悲しみではなく、最後の瞬間まで音楽をやり抜きBOOM BOOM SATELLITESという人生を自らの手でしっかりと完結させた、ふたりとこのバンドに対する祝福と感動と、そして誇りだった。

この作品がBOOM BOOM SATELLITESのラスト・プロタクトです。10代の頃から大好きで自分の価値観に大きな影響を受けたバンドの最後の作品に関わることができたことは、自分にとって人生の宝物であり誇りです。中野さん、川島さん、BOOM BOOM SATELLITESに関わるすべてのみなさん、本当にありがとうございました。


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2018/3/14

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