田井中将希のインスタグラム(masaki_tainaka) - 3月11日 14時09分

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松尾敏男先生が生前、 「最後の展覧会を開きたい」と考え、自らリストアップしていた作品を中心に構成された『松尾敏男展』
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没後初の回顧展ということにもなり、ご自身が携わられた回顧展を観れるのはこれが最後となります。来年6月まで全国を巡回しますが、早くも今日3月11日で長崎美術館では最終日となりました。
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3月9日が松尾先生のお誕生日ということもあり今回、特別に絵画の前で松尾先生のエッセイを「朗読」させていただきました。
言葉では表せない大きな愛とあたたかさに包まれた空間の中で、とても特別な時間を皆様と共有することができました。午前中にもかかわらず沢山の方がお越しくださり本当にありがとうございました。
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感謝?
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「皆さん花を咲かせることをまずしようとしますが、たくさんの根をしっかりと張ると自然と花は咲くのです。」
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という松尾先生の言葉が、
今もずっと心に残っています。
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エッセイ「花との対話」
※一部抜粋
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『じっと息をひそめていた“冬”が終わって
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待ち兼ねていた足ぶみが先を争ってひしめき合うような“春”の音。
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蝉のようにいら立った“夏”の光。
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そして透明で美しいけれど、何やら眠りの前のあわただしい“秋”の話し声。
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そんな自然と対話する喜びこそが
何よりも私にとっての財産なのである。
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人間の一生も、自然の流れの中では一瞬の点に過ぎないけれど、その瞬間の接点を持ち得た人生とすれば、これは大いなる恩恵である。』

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