佐藤寛子のインスタグラム(memeco.s) - 3月7日 23時24分

岡潔さんの情緒と日本人。読み終わった後、たしかに、なにもできないぐらい、くらくらしていた。でも、スーパーに息子と買い物に行った。とき、突然ずどんと目の前がサァーッとなった。ずらっと並ぶ野菜、食材、肉、などなどなど。わたしは、このモノたちの出所を本当には知らない。知らないのに、かぼちゃはかぼちゃ、にんじんはにんじん、納豆は納豆の認識で選別し、かごにいれる。それ、ひとつ、そのものについては何も考えずに、かごに放り込む。違和感。あれ、なんか、へんだぞ。今見ている世界が一瞬ゆがむ。ちがうちがう、これはこれは、なんかへんだ。自分で手に取るものは、こんなに、こんなにも考えずに、漠然と選択していいもののはずがない。いちいち、そりゃあ、いちいちやってたららちもあかない、時間もかかる、いつもなんかはとてもじゃないけどやってられないけど。うそ。うそだ、とてもじゃないけどやってられない、と思うことの価値をまず見直した方がいい。なんのための人生だって、そのための、その、感じたことをおもんばかることが、大事にしたいものなんじゃないの。知らないし、もしかしたら知らなくても生きていけるのかもしれない。というか、生きることはできる、けど、この違和感を無視するなんて、そんなもったいないことはないんじゃないか。なにを、見失っているのかは、あまりにも身近なところ、もう触っている日常にしかない。

#岡潔#情緒と日本人#読書

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