雪浦聖子のインスタグラム(sneeuw_y) - 3月3日 21時45分

展示をまわる土曜日。
まずは上野の南方熊楠展。小学生の頃にジャンプに熊楠の漫画が載ってるときがあってその時から詳しく知らないままぼんやりいいなって思ってた存在。展示を見たら、自分の足で採集しまくり（20代でアメリカやキューバを渡り歩いている。）本も読みまくりそしてそれをまとめて独特な情報システムを作っていて、ぼんやりしたイメージの何十倍もすごい人、そして奇人だった。'自分は癇癪持ちで何かを収集してないとそれを抑えられない'というような（たしか）文章があって、天才の生きにくさを感じて切なくもなった。同時に手書きの資料の美しさ、愛らしさを楽しんだ。国立科学博物館は何度来ても面白い、一日いれると思う。今日は日本人のルーツのコーナーを丁寧に見た。ごてごてしてると今までろくに見てなかった縄文土器の魅力にちょっと気づいてしまった。
そしてアメ横をそぞろあるいた後、銀座へ。
資生堂ギャラリーでやってる、愛子ちゃんのインスタで気になってた渡邊 耕一さんという方の写真展へ。
イタドリという日本の植物が、シーボルトが持ち出したことで今世界各地で問題になる程繁殖していて、イタドリを追って世界中で取られた写真の数々。アメリカだったりオランダだったり遠く離れた場所同士がイタドリという一本の軸で同列に並べられている様子に、いい意味でも悪い意味でも何かゾワッとさせられた。世界はつながっているという感覚と人間の支配しようする力を安々と乗り越えてしまう植物の力（そして人間の小ささ）と。そして、熊楠からみると植物がある場所という意味ではアメリカもキューバも同じ地球上の場所だったのかも、と思ってたこととちょっとリンクした。
そしてGGGで'平野甲賀と晶文社展’。どの装丁も本当に素晴らしくて、そして置いてある（読める）本がとっても魅力的で読みたい本だらけだった。昔のものでも全然古びない。すばらしかった。
最後はメゾンエルメスで中谷宇吉郎と娘さん芙二子さんの展示。
銀座の真ん中で霧が生まれるということに単純にわくわくした。
そしてお父さん宇吉郎さんの残した資料に、熊楠に引続き見入ってしまった。自分も理系だったはずだけれど、実験のレポートとか終わらせることしか考えてなくって全然美しくなかったなあ。才能と、対象に愛がないとできない仕事だなあ。
ブログかよっていう文章の長さになった。
久々こんなに一度に見た。

[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)

>> 飲む日焼け止め！「UVシールド」を購入する