信國太志のインスタグラム(taishinobukuni) - 10月25日 20時56分

先日僕のロンドンのファミリーのお父さんが黄泉に旅立ちました。
西インド諸島からの移民だったお父さんは息子達全員を大学には入れれなかったので全員が生きていけるよう各々にスーツの仕立てを教えました。
その一人チャーリーアレンは立派なテーラーになり兄弟皆成長しました。
その話は僕が今仕立て屋としてサバイブしてることに少なからず影響してます。
ギャルソンの川久保さんはチャーリーのショップのオープニングで見たその家族の姿に感動し全員をパリによんで96年のコレクションにモデルとしてキャットウォークを歩かせました。(写真右)
素人ゆえ大の大人でもはにかむ中お父さんがピンクのスーツを着てステッキ片手に登場すると会場は拍手喝采に包まれました。
服を着て歩くだけで人生が見透かされるものです。お父さんの歩き方たるや本当に立派で堂々たるものでした。
僕が20年前ロンドンコレクションでデビューしたときはお父さんの家に泊めてもらいました。今でもときおり僕の話をするというお父さんにこないだ6月会いに行きましたが旅立つ前に会えて良かったです。
いつかお父さんのように堂々と歩ける立派なテーラーになれたらと思います。
R.I.P. Mr. Jame Aaron Allen
(写真左はJohnny, Roger, お父さんと僕。写真右の右下はCharlie)

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