シトウレイのインスタグラム(reishito) - 5月22日 14時30分

「『正義』は決められるのか？」トーマス・カスカート：読了。

例えば。
①暴走する路面電車がある。線路上には５人の作業員がいる。彼らを救うために電車を待機線に誘導し、そのせいで待機線にいる１人が死んでしまった。
１人の命を犠牲にして５人の命を救うこの行為は正しいか。
例えば。
②私は路面電車の線路をまたぐ歩道橋の上にいる。前方から路面電車がやってくる。その先には５人の作業員。待機線はない。何もしなかったら彼らは死ぬ。
何か重いものを落として電車をとめるしかない。近くになる重いものといえば、私の隣にいる太った男だけ。
５人の命を救うために、この男を突き落とすのは正義なのか。
てかそもそも①と②は本質的に同じ行動なのだろうか。

カントとか、トマス・アクィナス（倫理の時間に先生から「トマト、秋茄子」で覚えるといいよ、と言われたのを今でも覚えている）とか
「神は死んだ」のニーチェとか、授業で名前は覚えたけど内容がイマイチ分からなかった人たちの考えが、
ものっすごく解きほぐされて超絶わかりやすく説明されてる！こんなスムーズに哲学を理解する本があるなんて！
高校の時の自分に教えてあげたい（遠い目）、、、、。 いいか悪いかを今までなんとなく「感覚」、あと「本能的な理性」とかで決めてたけど、
それに「倫理と哲学」を判断のツールとして持っておくと、その決断に論理がうまれ、話に説得力がでる。

原発の問題とか、ファストファッションと買う人とクリエイターの問題とか、
なんか答えが出にくい事を考える時に必要になってくる力だと思う。

#book #booklover #ThomasCathcart #本とワインとシトウレイ　#正義は決められるのか　#トマスカスカート
#個人的には二重結果の原則と自己犠牲の境界線が面白かった！#かんき出版 　#さかいずみさんありがとう！

[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)

>> 飲む日焼け止め！「UVシールド」を購入する

• kankipublishing
• shakeizumi