ビーミング ライフストア by ビームスのインスタグラム(bmingbybeams_official) - 4月15日 23時38分

田中帽子×B:MING LIFE STORE
Straw Hat
Men : 12,000 Yen + Tax
Women : 13,000 Yen + Tax

made in SAITAMA
明治13年創業の＜田中帽子＞にオーダーしたストローハット。上品さとしなやかさを演出するきめ細かいピッチは、熟練の職人の手作業ならでは。サイズ調整が可能なアジャスター付き。

埼玉・利根川・麦・麦わら
2月。埼玉県春日部市に、ある季節の風物詩が登場する。等間隔に並べられた無数の麦わら帽子が太陽の光と空っ風を全身に浴びている牧歌的な光景だ。麦わら帽子の製造はこの時期がピーク。関東平野に吹き下ろす乾いた北風が麦の繊維をぎゅっと引き締め、丈夫な帽子作りを可能にする。埼玉県は古利根川の豊かな水源、肥沃な大地、東京への流通利便性から、明治時代には麦の産地として全国1位を誇った。その副産物の麦わら帽子は、暑い夏の必携品として農家に親しまれ、伝統工芸品として現代まで続く。

発展の一翼を担ったのが明治13年創業の田中帽子店だ。茎を編んで紐状にし、ヨーロッパへ輸出したのが業の始まり。明治25年頃にドイツから手廻しミシンが入ってくると生産性が向上し、帽子作りは本格化。時代の変化に伴って麦の産地は変わり、帽子を量産できるのは春日部では田中帽子店だけになったが、当時に確立した手仕事は脈々と受け継がれ、変わらぬ営みが続けられている。今では5代目の田中英雄さんが継承し、職人気質の4代目の父とともに歩みを進めている。 「あくまで実用品」と言い切り、農作業用や、学童用を手掛ける傍、ファッションアイテムとしてのストローハットも比較的手頃なプライスを守りながら最高級の品質を実現する田中帽子店。なかでも“ビーミング ベスト ベーシック”の超繊細な5mm幅のピッチは縫製が難しく、工場内では熟練した4代目だけが縫うことができる「技モノ」だ。名品とも呼べるストローハットを手にとって、確かな伝統と文化を感じてみて欲しい。
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