なべやかんのインスタグラム(yakan_nabe) - 3月9日 11時20分
東日本大震災から、今年で5年。
あの年は3月12日に芸能20周年記念単独ライブがあったので、その準備をしていたら、物凄い揺れがあった。
そして、あの震災、、、 少し前に、大船渡、陸前高田に行ったばかりだった。
あの時に泊まった場所、行った場所、みんな流されちゃったそうだ。
震災後、福島に何度か行った。
芸人仲間を連れ、避難所になっている体育館をまわった。
ある体育館で、お婆ちゃんと話をすると、
「今週で、この場所を出ないといけなくて、、、」
「もう少し、いさせてくれないんですか?」
「そうなのよ。芸能人さんが来て、復興ライブをやるから、この体育館を使うんだって。だから、出ないといけないの」
「すみません…」 なんだかな~、と思いながら、お婆ちゃんとさよならした。
お婆ちゃんは、確実にライブを望んでないのに。
別の体育館での出来事は、今でも思い出深い。
芸人達と余興をしてた時だ。
皆さんは見てくれていたのに、一人だけ下を向き我々を見ていない少年がいた。
その子が凄く気になった。
余興が終わり、体育館の中をまわった。
あちこちの家庭から、「うちにあがっていきなさい」とブルーシートが敷かれ段ボールで囲われた部屋に招かれた。
「皆さん、大変ですね」
と言うと、
「何言ってるの?あんた達の方が大変でしょ?食えてないでしょ?」
と言って、我々のポケットにカロリーメイトやお菓子を入れてくれた。
どこの家族も、同じだった。
芸人仲間と、「喜んでいいのか悲しむべきなのか…」と苦笑いした。(笑)
体育館を出る時、例の少年がいた。
その時も、下を向いて床に座っていた。
少年に、「じゃあ、帰るね」と伝えると、、、
「今日はありがとうございました」
と返事があった。
それを聞き、凄く凄く凄く凄く嬉しくなった。
だから少年に言った。
「君、世の中で自分が一番不幸だ、自分ほど不幸な人間はいない、そう思ってるのかもね?確かに、辛い思いしたもんね。でもね、そんな君が言った"ありがとう"という言葉で、僕達は世界一幸せな気分になれたよ。君は今、自分は不幸だと思ってるかもしれないが、君の言葉は人を幸せにする力があるってこと忘れないでね」
そう伝えると、少年は初めて顔をあげ、こちらの顔を見た。
被災地で、我々が皆さんから元気を貰った。
帰路の車で、「逆だよね」と話した。
「俺達、もっと頑張らないと。とにかく、やらないと」って誓いをたてた。
あれから5年、あの時の少年はどうしてるかな?
我々を招いてくれた家族の皆さんは元気かな?
あの年の事は、一生忘れないな。
[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)
>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する
28
2
2016/3/9