SPURのインスタグラム(spurmagazine) - 11月18日 17時12分
【小さな街の、小さな芝居小屋】
びっくりするくらい小さな、可愛らしい劇場です。たぶん自分が側転したら、3回で入り口から舞台まで到達すると思います。聞けば建物全体が歌舞伎座の舞台に収まるサイズだそうで、歌舞伎座では三階席が定位置の私には衝撃の距離感でした。
豊岡市出石の永楽館は1901年に誕生した芝居小屋で、64年にいったん閉館となったものの、2006年に改修工事を経て復活。以来、毎年片岡愛之助さんが座頭を務める「永楽館歌舞伎」が催されるようになりました。
昨年からこの公演に足を運んでいます。今年は桂小五郎が禁門の変の後に出石に潜伏したエピソードにちなんだ新作が、去年はコウノトリをテーマにした「神の鳥」が披露されるなど土地に根ざしたストーリーが書き下ろされていて、地域の人々への愛情もたっぷり。但馬や城崎などご当地ワードが発せられるたび、観客席には自然に笑顔が広がります。
二階席でも充分に役者の息遣いを感じられる劇場で分かるのは、歌舞伎は手作りなのだということ。大阪からはるばる3時間もかかる小さな城下町で40年も眠っていた芝居小屋に、新たな命を吹き込むという気の遠くなるような仕事の集大成を、汗を光らせて懸命に舞う愛之助さんや壱太郎さんのけなげな姿(なんとここではカーテンコールの挨拶までしてくれます!)に見ることができます。
きっと江戸時代の芝居小屋はこんな雰囲気だったのでしょう。思いを巡らせながら味わう永楽館は、私にとって一年に一回の、たいせつな時間旅行となっています?(編集G)
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2015/11/18