小明さんのインスタグラム写真 - (小明Instagram)「義弟と車に乗ってパン屋に向かう途中、「ちょっと見せたいものがある」と車を止めた義弟。外は雨が降っている。何があるのかしらと走り出ると、そこには珍しい形の墓。「この村の女と隣の村の男が恋に落ちて、2人とも若くして死んだ。だから親がこういう墓を作った。」「へ〜ロミジュリですね〜やっぱ親も反対しちゃったから、罪滅ぼしでこういうのをつくったのね」「？いや別に誰も反対してなかった、結婚して子供もいたし」「え、じゃあどうして自殺を、、」「自殺してねぇ、普通に病気とか事故とかで別々に別々のタイミングで死んだだけ！」「えっなんか、そのー、えーと、普通じゃないですか」「だいたいの死は普通なの！お前は死にドラマを求めすぎ！」「だって！こんな墓つくるからぁ！！」そんな会話をしながら山道をしばらく走ったのち、義弟が後部座席を振り返って言ったんです。「おれ、今日お前をここに埋めようと思ってきたんだよね」フレンチジョークかな。外は山、雨が止む気配はない。若干身構えた私をみて義弟は「安心しろ、シャベルを忘れた」と言って少し笑った。山を抜けたところに本当にパン屋はあり、色とりどりの甘そうなお菓子も、ほかほかの焼きたてバゲットも、私には何故か現実味がなく、ひたすらパンの匂いを嗅ぎながら家につくのを待った。」8月29日 1時07分