偕成社のインスタグラム(kaiseisha_pr) - 2月10日 10時23分
【今週のおすすめ】父を送った夜の、“幸せな夢”から生まれた絵本『さくらの谷』(富安陽子 作/松成真理子 絵)
児童文学作家の富安陽子さんは、お父さまを亡くされてほどなくして、ある“幸せな夢”を見たそうです。この絵本は、その夢から生まれました。
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春の気配がかすかに感じられる3月の肌寒い日、「わたし」はかれ木におおわれた山を歩いていました。
ふとふかい谷をみおろしたとき……なんとそこだけ、満開の桜が咲いているのを目にします。谷からはかすかに、たのしそうな歌声が。
さくら やなあ さくら とてぇ さくら ゆえぇ さくや ちらすや かぜまかせぇ
歌声に誘われ行くと、桜の木のまわりで大勢の人が宴会をしていました。しかも、よくみればそれは、人ではなく、色とりどりの鬼たちです。
そのあと鬼たちとかくれんぼをすることになった「わたし」。「鬼」になって、鬼たちをさがすうちに、ふと自分が追いかけているのは、本当に鬼なのだろうか? というふしぎな気持ちにつつまれます。
こっちの木のかげにかくれたのは、おかあさん。そこの木のうらには、おとうさん。それは、みんな、みんな、もうこの世をさってしまった人たちなのでした。
そうか。みんな、ここにいたのか。桜の谷であそんでいたのか──。
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どこかなつかしい昔話のような形式をとりながら、多くの読者の胸をじんわりとした幸福感つつみこんでくれる絵本。
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2020/2/10